こんにちは、かれこれ四ヶ月ぶりの投稿です。
それにしても最近暑くなりましたね。溶けちゃいそうです。
ところで一ヶ月ほど前にDELF(フランス国民教育省認定フランス語資格試験)のB2を受けてきました。レベル的には去年の夏に受けたТРКИ・TORFL(ロシア教育科学省認定ロシア語検定試験)の第2レベルと同じです。
どうやらここ最近ヨーロッパでは外国人のための国語の検定試験を統一する動きがあったようで、A1・A2・B1・B2・C1・C2の六つのレベルを策定し、各国がそれに合わせて自国の言葉の試験を作る、あるいは作り直したそうです。フランスの場合はA1~B2をDELF(Diplôme d'Etudes en Langue Française、フランス語学習の資格試験)、C1・C2をDALF(Diplôme Approfondi de Langue Française、フランス語の深い知識の資格試験)と分類しています。ロシアはA1を「入門レベル」、A2を「基礎レベル」とし、それ以降はB1の「第1認定証レベル」からC2の「第4認定証レベル」まであります。それぞれのレベルの価値に関しては各国の間で違いがあるようで、例えばフランスではC1かC2を持っているとフランスの大学に入る際の語学試験が免除されるのですが、ロシアではB1相当の第1レベルでも入学でき、B2相当の第2レベルは大学卒業及び大学院入学に必要、C1相当の第3レベルはロシア語専攻の学生が大学院を卒業するのに必要とか。ただこの基準にはかなりブレがあるみたいで、B2でもフランスの大学に入る際の語学試験が免除されたりだとか、B1でもフランスの大学への留学が可能だったりだとか聞いたことがあります。ロシア語に至っては試験主催者のサイトによって書かれてることが違ったりします。どういうこっちゃい。
まあともかく今回受けたフランス語の試験は言わば中の上レベルであったわけです。感想はと言うと、難しかったです。今回の試験は聴解・読解・作文・会話の4つの科目から成るのですが、このうち聴解と読解がとにかく難しかったです。聴解はフランス語のラジオを聞き取る問題だったのですが、なにぶん速く喋ってて何を言ってるのか分からない。まるで回転寿司が速く回り過ぎてて好きな寿司が取れないような感じです。読解は2つの新聞記事があったのですが、片方が社会学っぽいトピックで知らない単語だらけ。いまいち内容をつかむことが出来ませんでした。ただ合格点が半分以上なので、感触の悪くなかった作文と会話が良ければいけるかな?
そしてその一週間後、すごーく近所の大学で独検2級を受けてきました。こちらの方はかねてから準備していたからか、わりと簡単に感じました。自己採点でちょうど9割だったので、解答用紙への記入ミスとかが無ければ合格できているはずです。
このブログを読んでくれている人はそんなにいると思いませんが、一応独検2級の勉強に役立った本などを紹介します。
1. 「独検対策2級新問題集」白水社
2. 「独検合格らくらく30日 2級」郁文堂
3. 「効率よく覚える ドイツ重要単語2200」白水社
4. 「新独検合格 単語+熟語1800」第三書房
5. 「改訂版 必携ドイツ文法総まとめ」白水社
6. 「ドイツ語リスニング」三修社
7. 「独検過去問題集 2013年度版 2級・準1級・1級」郁文堂
8. スイス紙"20 Minuten"のオンラインサイト:
http://www.20min.ch
1と2でとりあえず試験に出るような問題の対策ができます。ただ2に出てくる予想問題や模擬試験は実際の試験と少しだけ形式が違います。独検2級は年に二回あるため、7には二回分の試験が解説とともに載っています。これは嬉しいのですが、少し高いのと他の級までもが一緒についてくるのが難点です。語彙に関しては3と4を一通りこなしましたが、それで十分でした。もちろん実際の試験にはこれらの本に載ってない単語も出てきましたが、読み飛ばしても回答に差し支えはありませんでした。文法の学習には5の本をリファレンスとして使いました。リスニングは6の本の最初の部分を試験の直前にやって、少しドイツ語の聴解に慣れたつもりです。この本は初級から上級までの問題まであるので、この先もまだまだ面白そう。あと暇な時には8のサイトでドイツ語の記事を読んでいました。スイスのドイツ語はドイツのドイツ語と若干の違いがあるものの、この新聞は名前の通り「20分で読める」ようになっているためか、他のニュースサイトと比べて記事が分かりやすいです。