2012年10月14日日曜日

ТРКИ-2無事合格

こんにちは。

前の投稿で試験まであと一ヶ月しかない、と言ってたТРКИの第二レベルですが、昨日結果が届いて合格してました。

結果は以下の通りでした(全科目66%以上で合格):

作文 79%
会話 87%
文法 84%
読解 76%
聴取 84%

去年の第一レベルでは作文が68%と合格点ぎりぎりでしたが、今回の受験までになんとかロシア語で書く能力を上達できたみたいです。ただ、試験の中で一番出来が良いと思っていた読解があまり良くなかったのが気になります。論述文での筆者の意図を探る、みたいな問題がうまく出来ていなかったのかな。確かに練習問題でも事実関係を確かめる問題はできても、筆者のトーンや立場に関する問題はできなかったからな〜。そういえば英語でもこういうのは苦手だな〜。

聴取では、映画のシーンを見てから質問に答える問題でスピーカーの性能があまりに悪かったので先生が台本を読み直してくれました(笑)。その読み直してくれた問題とニュースの聴取問題の他の3問は殆ど分からなかったのですが、それでもなんとか25問中21問正解できてたらしいです。「選択問題の場合、分からない問題は全部同じ選択肢を選んだ方が確率的には良いはずだ!」と思って分からない問題は全部Aにしたのがあたったみたいです(笑)。

ちなみに会話は英検や仏検とは一味違った感じの試験でした。英検や仏検では試験官とのディスカッションだけで済みますが、今回はそれだけでなく正しい発音・イントネーション・語彙知識を見られる問題があったりしました。例えば「下にある文章を不満の感情を込めて読んで下さい」「試験官が言うことに驚きの感情を込めてフォローして下さい」「試験官が言うことに反義語を使って反論して下さい」といったかなり実践的な問題が出されました。ここら辺はテストの前にイントネーションの練習をしていたので、なんとかなりました(試験官の採点シートが自分に丸見えだったので確認)。今考えてみると、ロシア語のイントネーションはかなり特徴的で感情によってかなり変化する上に、英語などに比べて声の高低の変化が激しいので、ロシア人らしく発音できるように設問してるのだと思います。

で、その後待ってたのが英検や仏検にもありそうな論述系の問題。最初の問題はある映画の2-3分ぐらいのシーンを見て、その中で何が起こったか・なぜ起こったかをロシア語でなるべく語るものでした。一応メモをとることができて、かつ何分か準備をすることもできたのですが、それでも実際に試験官に発表してるときはかなりテンパりました。

そしていよいよ試験官とのディスカッション。あらかじめ討論の内容が決まってるのかと思ったら、

試験官「じゃあ最後のディスカッションだけど、テーマはなんでもいいわよ。」
僕  「えっ?」
試験官「そうなのよー、なんでもいいのよ。例えば自分の興味のあることでも。教育、語学、文学、食べ物、休日の過ごし方、政治、経済とか。」
僕  「じゃあ、経済で。」
試験官「あら、かなり真面目な分野だわね。」

今考えたら「食べ物」とか簡単なのでも良かったかも(笑)。
で、ディスカッションはこんな流れでした:

試験官「じゃあ、なんで経済に興味があるのかしら?」
僕  「うーん、経済を学ぶ、というのは自分たちの世界の仕組みを知ることだと思うからです。」
試験官「どういうことを考慮に入れてるのかしら?」
僕  「経済はお金の流れで、お金は今の人間の社会では必要不可欠だから、経済の知識というのは重要だと思います。」
試験官「じゃあ聞くけど、お金が今の世界に無かったらどうなると思う?」
僕  「うーん(しばらく悩む)、まあ、人はお金がなかったら自分たちの所有するモノで他人のモノを買う必要がでてきますね。」
試験官「物々交換ね。じゃあ、お金がなくなって物々交換を人がするようになったらどうなると思う?」
僕  「うーん(しばらく悩む)、裕福な国とそうでない国ができてしまうと思います。(本当は今以上に格差ができてしまうと言いたかった)」
試験官「本当にあなたはそう思うの?(なんだか疑わしそうに)」
僕  「はい。例えば、世界には食糧に富んだ国と食糧に貧しい国があります。もちろん、食糧は人が生きてくにあたって必要不可欠ですから、食糧に貧しい国は、食糧に富んだ国から食糧を買う必要があります。しかし、そうしていくとモノがそれらの食糧に富んだ国にばっかに流れてしまいます。そうなると、食糧に富んだ国は更に裕福になりますが、食糧に貧しい国は更に貧乏になっていく一方です。」
試験官「では、お金があればそれは解決するのかしら?」
僕  「お金があれば何でも買えます。ですから食糧が貧しい国も、それで食糧を買うことができるかもしれないですから、それほど貧富の差は生まれないと思います。(食糧はなくても資源があれば、というのを加えるべきだったかな)」
試験官「なるほどね。ところで、あなたは大学で経済をやりたいと思ってるの?」
僕  「たしかに経済にも興味がありますが、外国語にも興味があるので分かりません。」
試験官「そうなのね。で、一応ディスカッションの結論を出さないといけない事になってるんだけど、どうかしら?」
僕  「まあ、経済はお金の流れで、お金は私たちに必要不可欠だから、経済を学ぶというのはとても重要、ということで」

本当はもっとぎこちなかったですが、とりあえず最後まで喋れました。今思えば、英語でもこんな内容のディスカッションをするのはしんどいので、それなりにロシア語が上達したのかな、と思えて嬉しいです。話した内容や主張はともかく。

最後に全体の感想ですが、とにかく受かって良かったです。散々学校で授業を内職したり、受験料や参考書のためにお金を使ったので。あと会話で一応ディスカッションができてたので「ある程度はロシア語使えそうだぞ」と自信ができました。実際に五科目の中で一番点数が高かったし。

ちなみにこのТРКИの第二レベルを持ってると、ロシアの大学院にどの分野でも入る事ができるらしく(まだ大学出てないからで無理だし、とてもそこまでのロシア語力がついてるとは思えませんが)、またロシアの大学に入ったとしても、ロシア語補習の授業を受けなくてもいいらしいです。

来年は大学受験があるから受けられなさそう。第三レベルともなると習得語彙数が12000語などと狂った範囲になるし。小辞典まるまる一個覚えたぐらいじゃないといけない...

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