2011年10月29日土曜日

タイの洪水


"L'ambassade suisse à Bangkok pourrait être gagnée par les eaux"
「バンコクのスイス大使館まで水が到達するかもしれない」(Tribune de Genève)

ってことらしいです。
今回の洪水は6月から10月にかけて大雨が降ったせいで、国内北部のダムが放水をしたら水が南下しちゃったのが原因らしいです。
それが工業、農業地帯だけでなくて首都バンコクまで襲ってきてて、被害は膨大なものになってると。
ちなみに、タイの中央銀行は今年のGDPの伸び率の予想を4.1%から2.6%に引き下げてちゃいました。

ここでもう一個記事を...


「[FT]タイでわかったアジア企業の脅威の技術力」(日経)

ようするに今のサプライチェーンというのはすごく複雑なものになっているということです。
例えばホンダみたいに、タイで部品を作ってからまたマレーシアまで持ってって車を作ったり、アップルの製品みたいにヨーロッパや台湾やアメリカや日本とかから部品をとってきたり、タイでHDDを作ってそれらを他の場所で作ったパソコンに入れたりなどです。
こんなようにサプライチェーンが分散してると逆に今度はどこかがだめになればものが作れなくなるわけで、例えばホンダなんかはタイの工場が水没して部品が作れなくなったからマレーシアの工場を止めたり、タイの工場が止まっちゃったからHDD不足が懸念されたり、東日本大震災が起こって日本の工場が被災したから新しいiPhoneの発表が遅れるのではないかという噂が流れたりしました。

結局、サプライチェーンなんてものは分散させても(分散させてるからこそ?)脆弱なんですね。だからって一カ所に集中させてもどうにもならんよな〜。あ〜、複雑。



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