"За 20 лет бывшие советские республики прошли разные пути развития. Новые государства пережили трудный переход от социалистической экономике к рыночной, а затем многие из них столкнулись с экономическими трудностями, а некоторые – с войной.
На этой схеме отображено развитие 15 республик по таким показателям, как национальное благосостояние, здоровье и уровень демократии, начиная с богатейшей - Эстонии - и до беднейшей - Таджикистана."
BBCロシア語版より
今年であのかつての超大国、ソビエト連邦の崩壊からちょうど20年です。
ロシア語の各種メディアでは20年経ってかつての構成国はどのような変化を遂げたかを特集にしていて、BBCロシア語版もその一つです。
どうやら、BBCロシア語版によれば、一人当たりのGDP、健康状態、民主主義の状態が現時点で一番良いのはエストニア、一番悪いのはタジキスタンらしいです。どのぐらい両国で差があるかというと、例えば一人当たりのGDPなんかは十倍以上も差があります。
この差を生んだ理由というのが、BBCロシア語版によればエストニアは完全に新しい資本主義国を作り、それがうまく機能したのに対し、タジキスタンはそれができなかった点にあるのだと。未だに旧ソ連構成国の時にもあった汚職や賄賂が続いてるらしいです。さらにエストニアはスムーズに市場経済を取り入れることができたのに対し、タジキスタンは内乱が起きてしまったり、電力不足になってしまったりとなかなか立ち直ることができなかったらしいです。
今でも電力不足は問題になっているようで、それを解決すべく新しい水力発電所の建設が進められているらしいですが、ソ連時代と比べたらそのスピードは遥かに遅いらしいです。
タジキスタンの市民が言うには、ソ連時代の方が幸福だったと思えるそうです。
"Мы хоть и жили раньше не очень богато, но по крайней мере не голодали"
「私たちは以前裕福であったわけでないが、少なくとも餓えることは無かった。」
また、ソ連時代では医療サービスを無料で受けることができたのですが、今はお金を払わないと医者は何もしてくれないのです。
"В советское время мы об этом не думали. Все было бесплатно. Людей лечили бесплатно."
「ソ連時代ではそれについて考える必要は無かった。全部無料だった。無料で人は治療してもらえた。」
そしてソ連という基盤の消滅は一般市民だけにでなく経済にも影響しています。というのも、昔はウクライナやロシアなどは同じ構成国だったわけですから、国境は無かったも同然で、必要な資源を調達するのに苦労しなかったのです。しかし、今は旧構成国の間で資源の取引をするには、政府間で正式に話し合わなければならなくなってしまったのです。ちなみに、となりのウズベキスタンでは、ソ連時代に綿花の製造に国を特化してしまったために独立後は大変な目に遭っている、という話を聞いたことがあります。
結局、ソ連の崩壊というのは市民レベルで考えれば必ずしも良かったのではないのでしょうか。
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